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本:新宿駅最後の小さなお店ベルク [Book]


新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)新宿駅最後の小さなお店ベルク 」
 井野朋也(ベルク店長) 著  ブルース・インターアクションズ刊

BERGーJR新宿駅東口から徒歩15秒のこれ以上ない超好立地にある面積15坪の飲食店。驚異の低価格、驚異のウマさを売りに1日1500人が訪れ、老若男女多くの客に愛されている。
 
 
 ベルクを知ったのは2008年10月5日(日)朝日新聞書評欄で、ビジネス書としてこの本が紹介されていた時に初めて。ちょっとこれは面白いかも?と思って切り抜いて保存していたけれど、なぜか先月から突然読みたくなってですね。当然というか佐世保ではどこにも置いてない。ちょっと実際手にとってみてからかな?と思い、今月25日にやっと福岡で買ってきました。
 
 一気読みでした。帯には「文句なく1位!」と書いてあるけれどホントに文句なく面白い。もっと早くこの本を知っていれば!と悔やまれる程です。みんな読んでおくれ。10年程前、私が東京に住んでいる時は新宿駅には毎週遊びに行っていたけれど、正直ベルクの存在は全く知りませんでした。その頃は私はまだ20代、知っていてもベルクを通り過ぎてその先に行ってしまったかも?今だからこそベルクの良さがわかるのかもしれません。ここの食材原価率は42.5%というクレイジーな数字(外食チェーンで25%前後)、50%を越える時もあるという。それを新宿一等地という好条件を使い高回転(薄利多売)で利益を出すというそのすごさ。高回転で売り切ることができるからこそ、保存料や人口調味料を使わない正直な食材でもガンガン使えるということです。安かろうマズかろうでは流行らない。「自分が毎日食べられるものを」これが店で出すものの基準だそうです。コーヒー1つでも同じ金額ならばズバ抜けてベルクの方が質が高いということです。あの店に行けばオイシイものが安く食べられる、これがこの店が愛される理由ということですね。ソーセージ、コーヒー、ビール、パンetc...ベルクで食べたくてしょうがありません。次に東京に行った時は必ず行きます!待っていてくれ。
 
 このベルクはこの場所だからこそ成り立つ商売。これをモデルに佐世保でやろうなんてのは無理な話。この本がこれだけ支持されるところは、個人店が商売をしようとする時に忘れてはいけないエッセンスがちりばめられているから。簡単に言うと、経営が成り立つのが前提だけど「一儲け」しようとして始めたら失敗するのだということ。TVを観ていると確かに流行っている個人店には「お客に喜んでもらいたい」というのが根底にあるようです。これが成功のセオリーだと外食業コンサルタントの方が解説に書いてます。
  
 しかし、このベルクが立ち退き問題に合っています。新宿駅の駅ビル「ルミネ」のB1にあるのだけれど、ルミネ側から追い出そうとしています。どうもルミネのターゲットは20代前半の洋服を買う女性。それに合わないからみたいです。食品売り場も本屋もニーズがあったらしいけれどそれも追い出してます。追い出す理由、ルミネの答えは「それがルミネです」(笑うねこれ)と。。スタバでさえ1階にあったのを2階に移動させているみたいですよ。1階にあると20代前半の洋服を買う女性以外の客層まで利用するからって、すごいですねこの理屈。ベルクは最初に交わした契約書で、自動更新で営業権が守られる昔の形だったので今まだ営業ができているのだそうです。ルミネ側が再契約をしたいといってきた内容では、営業権は放棄してオーナー側の判断でどうにでもできるのだと。とにかく頭の悪い人間が力持つとこうなるんだろうなと思います。
 
 
 久々力の湧く本を読みました。しばらく他の本を読めないかも。
 
 
   公式サイト:BERGへ行こう
   http://berg.jp/map/map.html
 
 
 
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コメント 4

satox

これは興味深い店です。本を見つけたら買って読んでみます。
できれば足を運んで、ソーセージとビールを楽しんでみたい・・
店の雰囲気も素晴らしいものがありますね。

業種は違いますが、似たような方向性の食品会社に在籍しています。あえて規模は小さく、原価率を高く、売価は安くと、儲ける気があるのか?といった個人レベルのような商売をやっていますが、正直な商売にはやはり人が集まってきます。また、ベルクのような小規模な飲食店や小売店と取引がありますが、ここ数年は消費者側からのニーズが高く、好調のようです。
食への不信感が高い今だからこそベルクはクローズアップされていると思うのですが、それに理解を示さないようでは頭が悪いと言わざるを得ませんね。
by satox (2009-01-30 10:48) 

rimi

こんにちは!
ベルグの本読んだことないのですが、わたしも朝日の書評読んで気になっていたので新宿に出かけた時寄ってみたことがあります。

確かにオシャレなカフェというより、ちょっと洋風一杯飲み屋って感じでしょうか。
この界隈はパート出ていた時しょっちゅう通っていたのですが、このお店は知りませんでした。
毎日のように、新宿のどこかしらのカフェでひと休みして家に帰っていたので、ここを知っていたらと悔やまれます。
だって夕方ワインもビールも女ひとりで飲んでも全然違和感ないお店ってそうないですもんね~。

ただものすご~く期待していくと裏切られるかも(笑)

by rimi (2009-02-02 10:28) 

linoleum

satoxさん、どうもです。
うおー!って思いました。そういう仕事応援します。
きちんとしたものを求める時代になってきていますよね。
そういうものが評価される時代だと。

作り手として正直なものは原価率は高くなるはずですよ。
安くするにはそこに何か手を抜くゴマカシがあるからなんですよね。
化学がこれだけ発達していると、子どもに対しての影響は
無視できません。

消費者としては高くても安心できるイイ物を求めても、
まだ社会全体が経営効率を優先する方を優位にしてしまって
いると思います。多少のリスクをわかっていても安いモノを
買う人達はかなりいますもんね、、、
 
 

by linoleum (2009-02-03 23:30) 

linoleum

riemyさん、どうもです。
洋風一杯飲み屋って感じでしょうかね?確かにお酒を飲む人達は
多そうな感じです。私はお酒はほとんど全く飲めませんが、
ベルクではちょっとビールとソーセージでも?と思ってます。
6月に用事で東京に行く(一泊)かもしれないので、
その時はぜひとも行きますとも。可能なら3回くらい行くつもりです。

期待していって裏切られても、何でこの店がそんなに???と
新たな驚きがあるかもです(笑)
裏切られてもいいですとも!(わっはっは)
 
 
by linoleum (2009-02-03 23:36) 

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